写真は都心産のカミキリムシです。撮影は初夏。顔の作りも脚の作りも本当にかっこいい!
では、カミキリムシの「カミ」って、なんでしょう。
カミキリムシのカミは、紙? 髪?
正解は、「髪」です。髪切虫! (噛み切り、を由来とする説もあり)
私は子供のころ紙だと思っていて、これを知ったときは衝撃を受けました。
“いはら”
種類によっては木の皮をばりばりと噛むほど大顎が発達していて、髪切虫の名前にぴったりなのでしょう。
大顎の力は強く、カミキリムシの顔の前に、指を出すと怪我しますので、ご注意を。
英語では、long-horned beetle です。
大きな触覚が名前の由来です。確かに多くのカミキリムシが角の様な立派な触覚を持っています。
触覚に節があるのも特徴で、長さはオス・メス、種類によってばらつきがあります。
中国語では、天牛 です。
これも目立つ触覚から牛を連想した名前となっています。
“キイキイ”は威嚇する音
カミキリムシを捕まえたりすると、キイキイキイと音が鳴ります。
例えて言うならば、油をさしたくなるような…自転車の音?
前胸と中胸を擦り合わせて音を出します。
キイキイというより、ギシギシと聞こえるような気もしますね。まさに擦り合わせた音です。
“いはら”
威嚇するため、とされていますので、鳥に捕食されるのを防ぐ…のでしょう。
(すごく大きな音でもないので、本当に驚くのだろうかとも思いますが)
擬死の方が身を守れそうな気がします。
寿命が短いカミキリムシ
カミキリムシを飼おうとしたこともあるのですが、寿命が短いのですよね。
成虫になって、およそ数ヶ月ほどしか生きられないのです。
その上、種類によっては、害虫として扱われます。
桃や桜の木を食べてしまうなど、農作物に被害が出るためです。(基本的に草食です)
カミキリムシの別名は「鉄砲虫」。
木に穴を開けて卵を産むのが、その名の由来です。繁殖されてしまうと、被害は大きく、害虫とされるのもしょうがないです。
ちなみに飼う場合は、採取した場所の草木や昆虫ゼリーなどを与えると育てられるとのこと。
それでも人気なカミキリムシ
カミキリムシは、やはりその姿の美しさから、ファンは多いです。
フォルムもきれいですが、ルリボシカミキリなどの水色も美しいですね。ふさふさした感じがかわいいですよ!
実際に出会うと、はっとする美しさ。
斑点模様も種類によって、さまざまなので、ぜひカミキリムシについてもっと調べてみてほしいです!