東京の初雪、最も遅いのは? 東京の積雪記録

1月4日、23時半ごろ東京都心にみぞれが降り、初雪が観測されました。短い時間だったようで、私(伊原)は見逃してしまいました…。北の方、出身なので、雪は珍しくないのですが、雪を見ると童心にかえりワクワクするタイプです。ちなみに、2020年東京の初雪としては平年より1日遅く、昨年より8日早いそうです。

東京の初雪記録、最速&最遅

東京では雪が降ると、交通機関が麻痺するためか、雪が降ると(積もると)大変な騒ぎになりますよね。積雪はこれからが本番、1月から2月というイメージがありますがどうなのでしょう。

まず
初雪の最速記録(以下、気象庁調べ)

  • 1位 11月17日 1900〜1901年
  • 同           1876〜1877年
  • 3位 11月18日 1932〜1933年

初雪の最遅記録

  • 1位 3月16日 2006〜2007年
  • 2位 2月10日 1959〜1960年
  • 3位 2月07日 1903〜1904年

一番遅い初雪は3月だったとは!!

東京の最も高く積雪した記録とは?

では、積もった記録はどうなのでしょう。
最深積雪のランキングは

  • 1位 46cm 1883年2月8日
  • 2位 38cm 1945年2月22日
  • 3位 36cm 1936年2月23日

です(気象庁HPより)。

やはり、最初に話していたイメージ通り、深い積雪となるのは2月が多いですね。

記憶に新しいところでは、2014年にも27cm積もりましたが、歴代8位の記録です。それも2月15日、と2月でした。2014年の積雪の際は、関東の交通機関は大混乱しました。東京は気温が上がって、一部の雪が溶けて深い水たまりに(雪のせいで排水がうまくいかず水が溜まるという悲惨な状態になりました)。そのため、短めのブーツでぐちゃぐちゃな路面を歩いてしまうと靴の中まで浸水し、あちこちで悲鳴が聞こえました。さらに雪に慣れていない東京では、雪かきがされておらず、翌日以降に日陰の道が凍って、滑る人が続出していました。道路には、雪対策をしていない車が動けなくなり、乗り捨てられるという事態に。東京でも、2月の大雪に気をつけましょう。

雪をかき用のスコップや、底が雪でも滑りにくく加工された長靴など、いざというときのために用意するのもおすすめです。また少しの積雪の場合、凍る前に融雪剤で溶かすのも効果的です。融雪剤は、一般に「塩化カルシウム」が使われています。塩化カルシウムが水に溶ける際に発熱することで周囲の雪を溶かすのですね。ただし塩化カルシウムの場合、金属を腐食させる性質もあるため、車などを痛めてしまう可能性もあります。駐車場や車の通行場所などに使う場合は、別の成分の融雪剤を選んだほうがよいかもしれません。

ここまで東京の積雪記録をみてきました。では、日本の記録はどうなのでしょうか。

観測史上歴代一位の最深積雪は、

  • 1182cm 滋賀県伊吹山 1927年2月14日

だそうです。まさかの11mごえ!!想像がつきません…。

ちなみに、(1974年の観測からの記録として)最も早い初雪の記録は

  • 8月17日 北海道黒岳石室 2018年8月17日

です。山とはいえ、8月という夏に初雪となるところもあるのですね。

2019年〜2020年は各地で雪不足気味…

2019年〜2020年の冬は、北陸などで例年に比べると雪が少なく、雪が降る地域ではスキー場や雪景色を売りにする観光地などは大打撃を受けていると報道されています。北海道では積雪が少ないことで、雪の覆いがない地面が凍ってしまい、農作物に大きな被害が出ているそうです。雪はさまざまなところで、大きな役割を担っているのですね。

大雪になって都市機能が麻痺するのは勘弁してもらいたいものの、降るべき地域にいつも通りの量、降ってほしいものですね。

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