小学生(低学年、中学年)におすすめの本 2  学習マンガ編  理科・歴史・国語など各分野ごとのおすすめシリーズとは?

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前回はその1として、ゲームブックなどを紹介しました。

読書 小学生(低学年、中学年)におすすめの本1  〜かいけつゾロリを卒業したら〜 文字だけだと読まない子に

今回は、小学生の王道、学習マンガについてです。

私が子供のころは、学研まんがシリーズが最も有名で、自宅にも図書館にもある定番でした(なぜか超能力などのオカルトもラインナップにありましたよね……)。「日本の歴史」も全巻そろって置いてあるところが多かったです。今では各社さまざまな分野の学習マンガを刊行しています。歴史系も今では、大手出版社がみな出しているという充実ぶりです。ここでは有名な学習マンガと伊原的なおすすめポイントを紹介したいと思います。

「サバイバル」シリーズ

今一番人気があるのは、朝日新聞出版のサバイバルシリーズでしょう。ここ数年の人気は凄まじく、公立の図書館でも学校の図書館でも順番待ちが多いです。ボロボロになって、買いなおしたという話も聞くほど、人気なシリーズです。

もとは韓国の版元が作成したもので、日本で翻訳しています。内容によっては、ネタのチョイスが韓国だな、と思うものもありますが、日本側でうまく編集されているので、それほど違和感はないでしょう。

とにかくどんな子も読みやすい、理科(や社会)が苦手な子もきっと興味を持つでしょう。ギャク要素もあって、小学生低学年にも読みやすい構成だと思います(ただ、大人としては好みが分かれるので、一冊見てみてくださいね)。

シリーズの中には、「科学漫画サバイバルシリーズ」だけでなく、「実験対決シリーズ」「歴史漫画タイムワープシリーズ」などいくつかシリーズが分かれています。歴史に関しては日本で作成しているので、日本の学習内容にあった内容でした。

いずれ、自分も科学マンガシリーズとか、関わってみたいなー。ぜひお仕事お待ちしています。

「どっちか強い⁉︎」シリーズ

翻訳の学習科学マンガで人気なものはほかに、角川書店が出している角川まんが科学シリーズ「どっちが強い⁉︎」があります。「ライオン VS トラ」「ヘビ VS ワニ」など、動物を対戦させながら、それぞれの特徴などを学べる内容になっています。自然界では絶対戦わないでしょ!と思う対戦相手ですが、そのあたりは物語で工夫されています。

個人的には、シリーズ出始めの頃、「サメ VS メカジキ」をみて、メカジキって強いのか⁉︎と興味を持ちました。

もとはマレーシアで作られた学習マンガです。日本ではこれまであまり見なかった、生物の組み合わせですよね。比較するのはやっぱり面白いです。物足りないと感想を言っている人もいたので、がっつり生物好きだと好みがわかれるかもしれません。小さい子でも読みやすいと思います。

「サバイバル」も「どっちが強い⁉︎」もですが、ひと昔前の学習マンガとは違うので、大人が読むとびっくりするかもしれません。良い意味で学習っぽくないです。ですので、親としては一度内容を見てみてから、購入されることをお勧めします。

「サイエンス・コナン」シリーズ

私の中での一番のおすすめはこの「サイエンス・コナン」シリーズです! 身近な話題から入って、名探偵コナンのストーリーととおもに、科学の話がきっちりわかります。

サイエンスコナンのなかには、「名探偵コナン実験・観察ファイル」と「理科ファイル」のシリーズがあり、理科ファイルの方が小さいトピックが多いでしょうかね。それもテーマによって差があるので、みてみないとわからない部分も多いです。個人的には実験・観察ファイルの方が好きな本が多いですが、読み切りの小さなコラムが好きな場合は理科ファイルの方があきないかもしれません。

文章の解説部分はちょっと内容が高めなので、難しいと感じる子もいるかもしれませんが、何回も読んでいくうちに理解が深まってまさに学習マンガという感じがします。科学の入り口としては、良書です!

今では、日本史・世界史に関しても出版されています。歴史を網羅することはできませんが、どんな時代だったかを理解して、興味をもつきっかけにはなりそうですよ。

「ドラえもんの学習」シリーズ

理科・社会だけでなく、国語も充実のラインナップを誇る、ドラえもんの学習シリーズです。ちょっとお勉強っぽいところはありますが、読むだけで力がつきそうです。

とくに算数のシリーズは、基礎を学ぶのにおすすめです。昔からあるシリーズなので、これで興味をもって、勉強がわかるようになったと話す友人もいましたよ。ただ…、ちょっとお勉強っぽいところもあり、これが嫌いだという子もいるでしょう。読める子はどんどん読むとすごく力になるのですが、少しとっつきにくい子もいるんじゃないかなと思います。歴史などは、抵抗感なく読めると思うので、まず試しに読んでみるのも良いですね。

「ちびまる子ちゃん/満点ゲット」シリーズ

国語や言葉に関して、学習まんがを探しているならば、ちびまる子ちゃんのシリーズがおすすめです。

マンガが面白いので、言葉のイメージが頭に入りやすいです。言葉はどうしても、使い方まで含めて頭に入って、自分で使えるようにならないと、習得したことにはできないので、実例が頭に残りやすいというのが、このシリーズの良さですね。KIndle版もでているので、揃えると、すき間時間に読みやすいです。

ちびまる子ちゃんの内容と、言葉の内容がマッチしていて、国語に関しては、ちびまる子ちゃんのシリーズがいちばんおすすめです。大人が読んでも面白いですよ。

「日本の歴史」シリーズ(小学館 VS 角川 VS 集英社 VS 講談社 VS 学研)

歴史を学習マンガで学ぶのは、今も昔も王道です。今では大手出版社すべてからシリーズが出版されています。

どこがいいのか、ですが。結論からいうと、好み次第です!

いわゆる受験や学校の歴史の勉強にするためにはどこのシリーズがよいか、かなり比較したのですが、どの出版社もきちんと監修者を立てていますし、一定に、学校などの学習内容を踏まえた上で作っているな、と感じました。

歴史は、研究を受けて、刻々と変化するものです。大人が子供のころに習った内容とは、かなり違っています。

そういう意味で、私はなるべく新しいものを選ぶ、という方針に切り替えて、角川のシリーズをそろえました。

ただ、どの出版社も大きな史実の変化があったときは対応しているように見えますので、買うときに新しい版を買う、ということさえ意識すれば、問題はなさそうです。

歴史認識はどんどん変化するものですから、子供にも、教科書が新しい内容に変わっていることも、漫画が新しい説を載せていることもあるよ、と常に伝えています。歴史マンガに載っているから正しいとはならないほうが良いですね(これは歴史に限ったことではありませんが、歴史でよく起こります)。

あとはもう絵の好みではないか、と私は思います。

昔ながらの絵が苦手な子もいるらしいと聞きました。今の学習マンガをみると、昔の偉人はどれだけイケメンなんだととまどいますが…。もしお子さんに買うならば、好みを聞いてみるとよいかもしれませんね。シリーズまとめてかうと、そこそこのお値段しますので、気に入ったシリーズを選ぶことをおすすめします!

以上、長くなってしまいましたが、おすすめの学習マンガでした!

王道しか紹介できなかったので、機会があれば、マニアックなラインナップも紹介していきたいです。

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